基板全面の非破壊分析を行い、数日以内に結果をフィードバックします。測定は当センターの専門スタッフが行い、生産過程や研究開発の場面における基板の品質管理、例えば、基板中に存在する、非常に局所的な欠陥の分析評価などをサポートいたします。また、品質管理向けに生産工程にあるウェーハ全面について、多数の試料に基づく統計的測定データの作成・提供もいたします。ウェーハ試料中の転位、すべり線、転位ネットワーク、(小傾角) 粒界、包有物(インクルージョン)、析出物、加工・研磨傷、格子面の反り等の量と種類のマッピング表示、及び定量分性が可能です。
当センターではパートナーであるリガク社の高速、高分解能の X 線トポグラフィー システム、XRTmicronを使用しています。 このシステムでは、Cu、Mo、Ag、およびCrなど、さまざまな X 線源を使用することできます。広角度ゴニオメータと組み合わせにより、幅広い回折条件での測定が可能になるため、様々な種類の単結晶材料の評価が可能です。
- 半導体:Si、Ge、ダイヤモンド、SiC、GaN、AlN、GaAs、InP、CdTe、CdZnTe
- 酸化物:サファイア、ルビー、ガーネット、バナジン酸塩、ニオブ酸塩、石英
- ハロゲン化物:フッ化物、臭化物
XRTmicron は、透過モードと反射モードの両方の測定が可能です。 これにより、基板内部の欠陥の検出や、表面付近に存在する欠陥の定量を行うことができます。こちらのシステムには、単一画像サイズ18 mm x 13.5 mm で、画素サイズ 5.4 μmのCCDカメラ”XTOP”が標準測定用として塔載されている他、画素サイズ2.4 μm の高分解能測定用CCDカメラ”HR-XTOP”のオプションカメラも搭載されています。直径 300 mmまでの試料サイズに対応し、さまざまな回折条件下でのウェーハ全面マッピングや特定領域での詳細な欠陥イメージング測定が可能です。 さらにこのシステムには専用スリット光学系が搭載されており、透過画像の3次元データの取得と再構成による高分解能断面トポグラフィー評価(3Dセクショントポグラフィ)を行うことができます。 この測定では、ウェーハ試料の厚さ方向にわたる詳細な欠陥情報が得られます。